ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻【内容振り返り&感想】

ラノベ

全体の感想

まず、率直な感想としてはです。

よう実ファン界隈で神巻と呼び声が高い7巻と何ら遜色ない内容だったのではないでしょうか。
今回の注目点は、「満場一致特別試験」でしょう。試験史上最も容易で最も残酷な試験と呼ばれ、2年生編5巻発売前から
よう実ファンの間では期待が上がりに上がっていましたが、想像を軽く超えてきましたね。さすが衣笠先生!!!!
もちろん「満場一致特別試験」だけではなくて今後の展開が楽しみになりそうな要素や、気になる点もたくさんありました。
今回の巻は、本当に最初から最後まで気が抜けない展開が続き、読み終えたときは震えましたね。(笑)

これから詳しく語っていきましょう。

ここから先はネタバレ全開です!!!

2学期スタート

今巻から2学期が始まりました。
綾小路は学校へ向かう途中、須藤に鉢合わせる。そこで池と篠原が付き合いだしたことを聞く。
池に彼女ができたことで先を越されたと悔しがる須藤だが、綾小路に彼女の有無を聞く。
綾小路は軽井沢と付き合っていることをこれ以上隠すつもりはなく、須藤に話す

体育祭と文化祭

2学期初日から生徒たちは茶柱先生から重大な報告を受ける。 10月に行われる体育祭。そして、11月には高度育成高等学校初の試みとなる文化祭の開催が決定したことだ

文化祭概要
  • 2年生には各クラスに文化祭の準備のみで使用できるプライベートポイントが生徒1人に対し5000ポイント与えられ、その範囲内で自由に活用することが認められる。
    (1年生は5500ポイント、3年生は4500ポイントの初期費用)
  • 生徒会奉仕などの社会貢献、部活動での活躍による貢献などで追加資金が与えられる
    (詳細は確定後改めてクラス毎に発表する)
  • 初期費用と追加資金は最終売り上げに反映されないため、未使用の場合は没収となる
  • 1位から4位のクラスにはクラスポイント100が与えられる
  • 5位から8位のクラスにはクラスポイント50が与えられる
  • 9位から12位のクラスのクラスポイントに変動はなし

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

メイド喫茶

MF文庫J編集部公式Twitterより引用

2週間後、文化祭の案がなかなか決まらないところ、佐藤から堀北に文化祭の出し物について提案があった。堀北と綾小路は特別棟の空き教室へ放課後に来るように伝えられる。 指定された教室へ入ると教室はカラフルに飾りつけされていた。

「いらっしゃいませ~。メイド喫茶Maimaiでーす!」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

佐藤と松下とみーちゃんがチャイナ服を着て出迎えた。佐藤からの提案はメイド喫茶だった。 今まであった企画書のなかで頭一つ抜けて完成度が高いと評価した堀北は、この提案を前向きに検討することにした
そして、綾小路は堀北からメイド喫茶の監督を任されて渋々受け入れる。

特別試験

翌朝、生徒たちは茶柱から2年生だけに新たな特別試験が行われることを伝えられる。
その特別試験は、「満場一致特別試験」と呼ばれる。 この試験の内容は、複数の選択肢の中から、満場一致になるまでクラス内で投票を繰り返し行うものだ。

満場一致特別試験概要
  • 学校側が出題する課題に対し、クラスメイト全員で用意された選択肢に投票する
    (出題される課題は全部で5問・選択肢は最大4つ)
  • いずれかの選択先が満場一致にならない限り、同じ課題が繰り返される
  • 課題の途中で時間切れとなった場合、その課題の進行具合は問わず一切承認されない
  • 満場一致でクリアとなった課題は特別試験の成否にかかわらず実際に承認される
  • 出題される全課題をクリアするとクラスポイントが50得られる
  • 5時間以内に全課題をクリアできなかった場合はクラスポイントを300失う

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

軽井沢との関係

特別試験の戦略として、万が一の時は堀北がリーダーとして導くことで一致した後、昼食の時間、 綾小路グループと食事に行こうとするタイミングで軽井沢が綾小路を食事に誘う。

「清隆。お昼ご飯、行こうよ」

「悪い皆、今日は恵と食べることにする」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

綾小路と軽井沢が下の名前で呼び合っていることを理解した波瑠加。

「悪いけど彼女のあたしが最優先だし。ねー?」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

波瑠加との放課後

放課後、綾小路は波瑠加と一緒に帰ることになる。波瑠加は綾小路に軽井沢とのことを聞き、愛里にはチャンスがないことを理解する。 そして、綾小路は波瑠加と愛里に文化祭のメイド喫茶の店員をやってほしいと頼む。 波瑠加は、約束はできないが愛里にも話してみると言って、前向きに検討することにした

理事長からの連絡

特別試験の前日、綾小路の携帯に一本の電話が入った。坂柳理事長からだ。 要件は、体育祭について。体育祭では、一部の来賓を迎え入れることが急遽決定したらしい。 坂柳理事長は綾小路に「体育祭を欠席してほしい」と提案する。 一部の来賓の中には綾小路の父親が関与している可能性があり、綾小路への刺客がいるかもしれないからだ。 最終的に綾小路は「少し検討する時間をくれませんか?」と言い、答えを保留した

満場一致特別試験

満場一致特別試験が始まりました。

一つ目の課題

一つ目の課題は「3学期に行われる学年末試験でどのクラスと対決するか選択せよ
()内の数字は対戦時に勝利することで得られえる追加クラスポイント

Aクラス(100) Bクラス(50) Dクラス(0)

結果は、「Bクラスはフェアな戦いをする可能性が高く、報酬にプラスしてクラスポイントがもらえるから他クラスをリード するうえで優位に働くことと、Bクラスは現状下り坂である」という堀北からの説得でBクラスに決まった

二つ目の課題

二つ目の課題は「11月下旬予定の修学旅行に望む旅行先を選択せよ

選択肢 北海道 京都 沖縄

北海道と沖縄で揉めた後、じゃんけんで決めることになった。
北海道を希望する人三人、沖縄を希望する人三人、投票数が少ない京都は一人代表者を選んで勝ち抜き戦で決める。
結果は北海道に決まった。

三つ目の課題

三つ目の課題は

毎月クラスポイントに応じて支給されるプライベートポイントが0になる代わりに クラス内のランダムな生徒3名にプロテクトポイントを与える。あるいは支給されるプライベートポイントが半分になり任意の1名にプロテクトポイントを与える。 そのどちらも希望しない場合、次回筆記試験の成績下位5名のプライベートポイントが0になる。

*どの選択肢が選ばれても、プライベートポイント没収期間は半年間続く

議論の末、啓誠の堀北にプロテクトポイントを与えるという提案が通った。
堀北はこのクラスのリーダーとして力を発揮している。そしてプロテクトポイントを付与しておけば、他クラスの強敵相手にも臆せず戦略立てて戦うことができる。 そして、普通プロテクトポイントを保有すれば気の緩みが生まれるが堀北はそういう人間ではないという理由からだ。
結果、『プライベートポイントが半分になる代わりに任意の一名にプロテクトポイントを与える』が選ばれた。 プロテクトポイントを与えられたのは堀北に決まった。

四つ目の課題

四つ目の課題は「2学期末筆記試験において、以下の選択したルールがクラスに適用される

選択肢 難易度上昇 ペナルティの増加 報酬の減少

まじめに取り組めばペナルティを避けることは難しくないとの堀北の強い説得により結果は『ペナルティの増加』に決まった。

五つ目の課題

五つ目の課題は「クラスメイトが1人退学になる代わりに、クラスポイント100を得る
(賛成が満場一致になった場合、退学になる生徒の特定、および投票を行う)
選択肢 賛成 反対
最初の結果は賛成2票 反対37票
クラスに2人の賛成者がいることにクラスに動揺が見られたが堀北が先頭を切って賛成者に話し合いを求め、問いかけるが沈黙が続いたが、高円寺が一人の賛成者であることが分かる。

高円寺は個人の資産であるプライベートポイントを優先するために賛成に票を入れていると言う。そして高円寺にとって重要なのは クラスポイントの方ではない。その発言を堀北は聞き逃さず、高円寺に取引を持ち掛ける。「反対による満場一致が認められたら卒業まで毎月 堀北が学校に代わってプライベートポイントを1万円分支払う」この条件で高円寺は反対に回ると明言する。
しかし
賛成1票 反対38票
高円寺が賛成に回ってももう一人の賛成者がいる。
匿名による絶対的な賛成票。堀北や平田が何度も説得を試みるが、賛成の1票が動くことはなく時間だけが過ぎていく

一ノ瀬帆波の選択

Bクラスはどの教師からも今回の特別試験はクリア確実だと思われていた。しかし、5つ目の課題で一人の生徒が 満場一致を防ぐ。

その生徒は神崎だ。

一回目の投票結果 賛成1票 反対39票
この結果を見てもBクラスは当たり前のように反対による満場位置が成立すると信じている。危機意識の無さ。クラスメイトよりもクラスポイントを 優先する生徒など存在するはずないと決めつける考え方。今のBクラスではAクラスに上がることはできないと神崎が立ち上がった。
すでにBクラスはCクラス、Dクラスとクラスポイントの差はほぼ無く、崖っぷちにある。賛成による満場一致も視野に入れたうえでの議論をしようとするが、Bクラスの心は変わらず神崎は諦め反対へ票を入れる。

投票結果 賛成0票 反対40票

神崎はこのクラスは絶対にAクラスに到達できないと確信し、Bクラスの特別試験は終了した。

龍園翔の選択

龍園クラスでは課題2の修学旅行の決定だけクラスメイト達に決めさせ、それ以外は龍園の一言で決定されてきた。 しかし課題5だけは簡単には決まらなかった。

一回目の投票結果 賛成14票 反対26票

龍園はクラスにどちらに投票するのが正しいか考えろと伝え、クラスに指示を出すことはしない。

三回目の投票結果 賛成9票 反対31票

この3回の結果から、クラスの半数以上が『反対』を望んでいることがわかり、龍園がその意思を尊重し反対で票を固めることを宣言した。そして4度目の投票。

四回目の投票結果 賛成7票 反対33票

龍園の明確な指示に従わない生徒が7人もいたが、龍園は冷静であわてる様子はない。

十二回目の投票結果 賛成5票 反対35票

賛成が5票残った。ここで龍園が賛成者に名乗りを上げろと挑発する。ここで賛成に投じていた匿名の一人が名乗りを上げる。それは時任だ。 時任は龍園のやり方に納得しておらず、この課題で龍園を退学させようとしていた。そして龍園は時任に一騎打ちを持ち掛ける。賛成で満場一致にした後、退学者を龍園か時任のどちらかに決めるというものだ。 それに葛城が待ったをかける。葛城はこのままでは時任に勝ち目がないと判断し、最後のチャンスにもう一度投票することになる。

十三回目の投票結果 賛成2票 反対38票

龍園は賛成票を裏でコントロールしており、時任以外の賛成票は龍園、葛城、山田、椎名の4人だった。そして時任を退学にさせるつもりだったが、葛城は時任がクラスに必要な人物だと考え、もう一度投票の機会を作る。 最終的に時任が諦め反対で満場一致で終了となる。

十四回目の投票結果 賛成0票 反対40票

これでDクラスの特別試験は終了した。

坂柳有栖の選択

坂柳率いるAクラスは順調に課題を進めていた。そして最終課題。

一回目の投票結果 賛成2票 反対36票

坂柳は自身に近いメンバー4人に票がばらけるように指示していた。つまり賛成票はすべて坂柳が仕組んだもの。 今、Aクラス独走状態でありクラスポイント100を拾うために1名を退学させるのはナンセンスだと判断し、反対で満場一致となる。

二回目の投票結果 賛成0票 反対38票

こうしてAクラスの特別試験は終了した。

堀北鈴音の選択

十回目の投票結果 賛成1票 反対38票

見飽きた光景が今も繰り返されていた。しかし、第12回目の投票で綾小路が動いた

十二回目の投票結果 賛成2票 反対37票

ここで綾小路が賛成票を0に持っていくことは不可能だと判断して、賛成で満場一致になるよう仕向ける。 そして、「堀北も少し言っていたが、賛成に投票している人間にオレも心当たりがある」と発言し、堀北と平田も賛成で一致させることに了承した。

十六回目の投票結果 賛成39票 反対0票

賛成で満場一致となったため、退学者の投票となる。綾小路の中で退学になるべき人間は決まっていた。 そして、綾小路が賛成者を名指しする。

「その人物の名前はーーー」

「ーーー櫛田。おまえだ」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

櫛田は動揺した様子を示す。クラスも綾小路に対して不信感を示す。しかし、綾小路は櫛田を賛成に投じ続けた犯人だと根拠を提示していく。

  • 櫛田の中学時代の出来事
  • 櫛田が堀北と綾小路の退学を望んでいること
  • 綾小路が櫛田に脅されて退学に追い込まれない代わりに毎月振り込まれるプライベートポイントの半分を渡していること

これら、櫛田の本性をクラスに提示していく。
櫛田もプライベートポイントを貰っていることを認めるわけはいにかないが、否定することも難しい。後で履歴を確認されると真実が露呈するからだ。

「…確かに…私、綾小路君から毎月、プライベートポイントを受け取ってる…」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻よ

櫛田は認めるが、それは預かっているだけだと言う。それに対して綾小路は預けたつもりはないと。 そして、綾小路はこの契約を交わすとき櫛田が録音していたと発言する。そしてその時自分も録音していたと言う。 その時の会話を一語一句正確に言って、櫛田にプレッシャーを与える。

「もう、うるさいよ…..」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

櫛田に動揺が見られ、クラスメイトが唾を飲み込む。

「…..ごめん」

「何に対する、ごめん、なんだ?」

「確かに、私はプライベートポイントを半分貰う代わりに綾小路君と喧嘩しないことを約束した。それは…..本当のこと、だから….」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

嘘をついていたことを認めクラスメイトへ謝罪する。そして今は堀北と綾小路と仲良くしたいと思っていると言う。 ここで櫛田は強行策に出る。いつも静かな綾小路が退学者を出すために自発的に動くのはおかしいと言い、賛成者は綾小路なのではないかと主張する。 そして入学当初綾小路が櫛田と付き合いたくて必死に迫り、暗がりで自分の胸を触ってきたとまで言う。 しかし、綾小路は冷静に立ち回り対処する。櫛田に打つ手はもうなかった。

「なんで….なんで….なんで….なんで….!」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

綾小路は事務的に話を進めていく。次から次へと櫛田の本性が白日のもとへと晒され、クラスの櫛田への雰囲気が変わり始め櫛田も観念する

「綾小路くんが手強い相手だってのは分かってたつもりだけど、それでもこの場で裏切って来るとは思わなかった。想定外だよ想定外」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

観念したように櫛田はすべてをクラスに話し始めるが、櫛田は最後の抵抗を見せる。中学時代に学級崩壊へと導いた時と同じことをし始めた。 櫛田だけが持っているクラスメイトの秘密をクラス全員にばらし始めたのである。

退学者

櫛田が最後の抵抗を見せている最中、堀北はずっと考えていた。自分の目的や、櫛田を退学にすることが正しい選択かどうか。
堀北が自問自答を重ね導き出した結論は櫛田が退学になることが『正解ではない』ということだった。 クラスが次々と櫛田の退学に賛成し始める中、堀北が立ち上がり櫛田の有用性を語り始め、櫛田をクラスに残すと言う。 そして、平田が堀北に櫛田を守るということは時間切れを選択するのかと問うが、堀北の中にはすでに答えが出ているという。

「でも堀北さん。櫛田さんを守るということは時間切れを選択するということなのかな」

「櫛田さんを守ってそれで終わりじゃないことは分かってる。私なりに答えを出したわ」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

上の堀北の発言で綾小路は堀北がやろうとしていることをすべて理解した。堀北は退学者を出すことは絶対条件だと言う。そして綾小路は堀北が『リストラ』を宣告する残酷な役目を担うのは今の堀北には荷が重い と判断し、堀北よりも先に行動を起こす

「唯一賛成に投じ続けた櫛田は退学に値する生徒だ。だが、堀北の言うように有能な生徒であることにも変わりは無い。それなら別のアプローチを考えるしかないだろう」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

綾小路は、退学すべき人間は現時点でクラスにとって不要な生徒にするべきだと話し始める。判断基準は、生徒の感情を含まず、学校側が数値化して生徒の実力を示す OAAにあると言う。

「このクラスで現在OAAが最下位の生徒はーーー佐倉愛里だ」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

この発言に対して波瑠加が激怒し、佐倉の退学を一向に認めようとしない。波瑠加は佐倉を守ろうと必死に綾小路に抗議するが、事実ベースで冷静に話す綾小路を説得できない。 そして、佐倉を守ろうと波瑠加が自主退学を持ち出す。

「もういい。愛里を退学になんてさせない。どうしてもって言うんだったら私に投票してくれていい。喜んで退学してあげるから」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

佐倉は波瑠加に賛成の投票はできないと叫ぶ。

二十一回目の投票結果 賛成35票 反対3票

反対に投票したのは佐倉と明人と綾小路の三人だった。綾小路が反対に投票した理由は、もう方針を変えることはできないからだ。 ここで一歩下がってしまったら賛成の満場一致は成立しなくなるという考えだ。綾小路は退学になるべきは愛里だと言いそれ以外の選択肢は存在しないと告げる

「だったら好きにすれば?私は最後の最後まで愛里の退学に反対し続ける!」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

波瑠加は最後まで愛里の退学に抗い続ける。たった一人でも反対に投票し続ければ退学にはならない。しかし愛里が波瑠加を説得する。

「ありがとう波瑠加ちゃん….もう、いいんだよ」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

愛里が波瑠加に反対票を投じることを直接やめさせようと説得する。綾小路の言葉は波瑠加には届いていないが愛里には届いていた。そして愛里は 全員に聞こえる声で言う。

「皆….私にーーー投票してください….」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

残り時間が10分を切り、最後の投票となる。
二十二回目の投票結果 賛成38票 反対0票
こうして佐倉愛里の退学が決まった

特別試験終了後、佐倉は綾小路に会いに行く。眼鏡を外し、髪型をオシャレにして最後に綾小路に見せておきたかったと言う。

「私なんかが言えることじゃないけど…..波瑠加ちゃんのこと、よろしくね」

「分かってる」

「バイバイーーー清隆くん」

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻より

最後に綾小路に伝えるべきことを伝え、とびきりの笑顔を綾小路に向けて去っていく。

過去との決別

満場一致特別試験が終わり、綾小路は茶柱と屋上へ向かった。そこで綾小路は茶柱の告解を聞く。 茶柱も学生時代に満場一致特別試験を受けていた。立ち位置は3年Bクラスで卒業試験目前でAクラスの背中をとらえている状況。 そして、綾小路達と同じように4つ目の課題までは滞りなく進行出来ていた。最後の課題は今回と同じ内容
賛成と反対で別れたが、Bクラスに僅差に詰められているAクラスなら犠牲を払ってでも100ポイントを得るんじゃないかという 想定で賛成で固まる。そしてBクラスにはリーダー的存在の男子生徒がいた。その生徒は自分の手で誰かに引導を渡さなければならないと苦しんでいた。そしてその生徒は自分が退学に立候補する。 しかし、その生徒は特別試験前日に茶柱と恋人になった人物だった。茶柱はリーダーの退学に賛成に投じることが出来ず、試験は時間内に終了させることができなかった。クラスポイントはマイナス300ポイント。 そして、試験が終わった時にその男子生徒との関係も自然と終わった。
この一件は茶柱の中でトラウマだったが今回の特別試験を経て茶柱も成長していた。綾小路にこのクラスを何としてもAクラスで卒業させると宣言する

まとめ

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編5巻の内容振り返り&感想でした。今回の巻はよう実史上トップクラスで面白かったと思います。 最後は悲しい展開となりましたが、これこそ「実力至上主義の教室」なのかなぁ、、、と感じますね。
最後の佐倉と綾小路の別れのシーンで泣き崩れましたが、、、、
タイトル回収の巻でもあったのかもしれません。 今後の綾小路グループの関係や、堀北と櫛田の関係も気になります。期待して続巻を待ちましょう。

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ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編6巻の発売日

ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編6巻の発売日が2月25日に決定しました!!

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